「オルカンを積み立て続けているけど、本当にこれで大丈夫なのだろうか」
インデックス投資を始めてしばらく経つと、そんな不安を感じることがあります。
制度の説明や始め方はわかった。
でも「なぜインデックスファンドがいいのか」「なぜ持ち続けることが正しいのか」を、理論的に自分で説明できる人は意外と少ないものです。
そんな方にぜひ読んでほしいのが、今回ご紹介する『インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から利益を得る常識的方法』(ジョン・C・ボーグル 著、藤原玄 訳、パンローリング)です。
インデックスファンドの普及に最も貢献した人物として世界的に知られるバンガード・グループ創業者、ジョン・C・ボーグルによる投資哲学の名著です。
この記事では、本書のポイントや向いている読者、僕が感じた率直な感想をまとめています。
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書籍の基本情報
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まず、本書の基本情報を確認しておきましょう。
| タイトル | インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から利益を得る常識的方法 |
|---|---|
| 原書タイトル | The Little Book of Common Sense Investing(第10版) |
| 著者 | ジョン・C・ボーグル(John C. Bogle) |
| 監修 | 長尾慎太郎 |
| 訳者 | 藤原玄 |
| 出版社 | パンローリング(ウィザードブックシリーズ Vol.263) |
| 発売日 | 2018年5月 |
| 判型・ページ数 | 四六判・334ページ |
| 定価 | 1,980円(税込) |
| ISBN | 978-4-7759-7232-8 |
著者・ジョン・C・ボーグルについて
著者のジョン・C・ボーグル氏は、1974年にバンガード・グループを設立した投資信託業界のパイオニアです。
プリンストン大学の卒業論文でインデックス運用のアクティブ運用に対する構造的優位性を論じ、後にバンガードを運用資産5兆ドルを超える世界最大の投信会社に成長させることで、自らの主張の正しさを現実の世界で証明しました。
ウォーレン・バフェットは、ボーグル氏について「アメリカの投資家に最も貢献した人物」と高く評価しています。
ボーグル氏は本書の日本語版発売翌年、2019年1月に89歳で逝去されました。
本書はその生涯をかけて信じ続けた「インデックス投資の哲学」の集大成であり、投資家にとっての名著です。
本書は楽天ブックス・Amazonどちらでも購入できます。
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インデックス投資は勝者のゲーム
──株式市場から利益を得る常識的方法
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この本はこんな方におすすめ
本書が特に向いているのは、次のような方です。
おすすめな方
- インデックス投資・積立投資を始めたが「なぜこれでいいのか」を理論的に理解したい方
- 相場が下がったとき、持ち続けるべきかどうかで迷ってしまう方
- 投資の「考え方の軸」を、データと論理で固めたい方
この本が向いていない方
- NISAの制度・口座開設・積立設定の手順を知りたい完全初心者の方(まず入門書から始めることをおすすめします)
- 具体的な銘柄名やおすすめファンドを知りたい方
本書は7選の中で唯一、「投資哲学の名著」というカテゴリーに属します。
NISAを始めた後に手に取ることで、投資を続けるための「軸」が固まります。
NISAの始め方・制度の基本はこちらの記事でご確認ください。
→ 【最新版】新NISA・iDeCo完全ガイド|初心者が最初に読むべき始め方と違い・選び方
本書のメッセージ「コストが全てを決める」
本書の核心は、シンプルな一文に集約されます。
「勝者への道はインデックスファンドを買い、永遠に持つこと」。
なぜそれが正しいのか。ボーグル氏は「コスト」という視点から、その理由を丁寧に解き明かしています。
株式市場全体が生み出すリターンは、すべての投資家が分け合うものです。
しかし、アクティブファンドを通じて投資すると、信託報酬・売買手数料などのコストが発生し、そのコスト分だけリターンが市場平均より低くなります。
一方、インデックスファンドは市場全体に低コストで連動するため、コストの差がそのまま長期的な成果の差になります。
「コストを下げることが、唯一確実な投資改善策」というボーグル氏の主張は、豊富なデータによって裏付けられています。
オルカン(eMAXIS Slim全世界株式)が長期投資に適している理由についても、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)の評判は?30代薬剤師が本音で解説
本書に興味を持った方は、こちらから確認してみてください。
本の構成と主な論点
本書は334ページと、7選の中でもっとも読み応えのある一冊です。
主な論点をいくつかご紹介します。
①ゴットロックス家の寓話──なぜ投資家全体は市場に勝てないのか
本書冒頭に登場するゴットロックス家の寓話は、「なぜほとんどの投資家が市場平均に勝てないのか」をわかりやすく説明しています。
投資家全体が受け取れるリターンの合計は、市場が生み出すリターンから、ブローカー・ファンドマネジャー・アドバイザーへのコストをすべて差し引いた残りにすぎません。
つまり、コストを最小化したプレーヤーだけが、最大のリターンを得られるという構造的な真実が示されています。
②アクティブファンドのコストがリターンを侵食する
本書は、アクティブ運用ファンドのほとんどが長期的に市場平均を下回る理由を、膨大な実績データをもとに示しています。
信託報酬・売買コスト・税金という複数のコストが複利で積み重なると、長期間では大きな差が生まれます。
「コストだけは確実にコントロールできる」という視点は、投資家として最も実践的な教えのひとつです。
③インデックスファンドを「永遠に持つ」意味
頻繁な売買は取引コストと税金を生み出し、投資成果を悪化させます。
本書は、長期にわたって持ち続けることが、インデックス投資の最大の武器になると繰り返し説明しています。
相場が大きく下落したときも、「市場は回復する」という長期的視点が持てるかどうかが、インデックス投資の成否を分けます。
④アセットアロケーションと退職後の投資(10周年版の新章)
10周年記念版として追加された章では、年齢・ライフステージに応じた資産配分の考え方と、退職後の資産運用についても解説されています。
長期投資を続けながら、老後をどう見据えるかという実践的な視点は、30代・40代の読者にも参考になる内容です。
僕が読んでよかった3つの理由
実際に読んで、僕が特によかったと感じた点を3つ挙げます。
①「コストがリターンを削る」という事実がデータで証明されている
「低コストのインデックスファンドがいい」という主張は、日本でも多くの本で語られています。
ただ、本書の説得力が他と違うのは、その主張を感覚論ではなく、数十年分の実績データで徹底的に裏付けている点です。
「なんとなくインデックスファンドがいいらしい」という状態から「なぜインデックスファンドが合理的なのかを理論で理解した」状態になれる、数少ない一冊です。
「読んでみたい」と思った方は、こちらから確認できます。
②相場が下がっても「持ち続ける」勇気が生まれる
投資を続けていると、必ず相場が大きく下落する局面がやってきます。
そのとき「このまま持っていていいのか」という不安が生まれますが、本書を読んでいると「なぜ持ち続けることが正しいのか」という根拠が自分の中にあるため、焦らずに保ち続けられます。
僕自身、6年間積立を続けてこられたのも、「インデックス投資を続けることが合理的だ」という確信があったからだと思っています。
③バフェットが「アメリカ投資家に最も貢献した人物」と評した著者の言葉
投資の世界でウォーレン・バフェットとジョン・C・ボーグルという2人の名前が並ぶ重みは、相当なものがあります。
バフェット自身もインデックスファンドへの長期投資を支持しており、ボーグル氏への絶賛の言葉は本書の巻頭にも掲載されています。
「インデックス投資は正しい」という主張を、これ以上信頼できる形で裏付けるものは、なかなか見つからないはずです。
インデックス投資の考え方と関連した記事もあわせてどうぞ。
→ 新NISAのおすすめ銘柄はインデックスファンド一択?30代薬剤師が初心者向けにわかりやすく解説
読者の口コミ・評判まとめ
楽天・Amazonで寄せられている読者の声を、僕がまとめました。
よかったという声
- 「他の本でインデックス投資が良いと知っていたが、この本で初めて本当に腑に落ちた」という声が多い
- 「プロでも市場平均に勝てないことが、豊富なデータで証明されている点が説得力がある」という評価が目立つ
- 「相場が下がっても持ち続けられるメンタルの根拠になった」という声がある
- 「投資のバイブルとして繰り返し読み返している」という意見がある
気になるという声
- 「334ページと他の入門書より厚く、読み切るのに時間がかかる」という声もある
- 「米国市場を中心に書かれているため、日本向けに読み替えが必要な部分がある」という指摘がある
- 「投資哲学の本なので、具体的な銘柄・ファンド名は出てこない」という点を挙げる声もある」
「厚い」「米国向け」という点はありますが、本書が伝える投資の本質は国や時代を超えて普遍的です。
「インデックスファンドを低コストで長期保有する」という原則は、日本の新NISAにそのまま当てはまります。
読んだあとの次のステップ
本書を読んで「インデックス投資を続ける確信が持てた」という方は、今すぐ積立を続けることが正解です。
まだNISAを始めていない方は、楽天証券で口座開設をして、インデックスファンドの積立を設定するだけです。
僕が実際に使っている楽天証券なら、口座開設は無料で、スマホだけで積立の設定まで完結します。
「本を読んで、確信が持てた」という方は、ぜひこのタイミングで一歩踏み出してみてください。
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楽天証券でのNISA設定の手順は、こちらの記事でくわしく解説しています。
→ 【楽天証券】新NISAの設定方法を初心者向けにわかりやすく解説|口座開設から積立設定まで完全ガイド
まとめ:積立を「続ける理由」を持つための一冊
今回は『インデックス投資は勝者のゲーム』をご紹介しました。
この本のメッセージは一貫しています。「コストを下げて、インデックスファンドを買い、持ち続ける」ことが、最も合理的な投資戦略だということです。
7選の中で唯一の「投資哲学の名著」であり、NISAを始めた後に読むことで、積立を続けるための確固たる軸が生まれます。
「なんとなくインデックス投資がいいらしい」という状態を卒業したい方に、自信を持っておすすめできる一冊です。
他にもNISA初心者向けの入門書を探している方は、こちらもあわせてご覧ください。
→ 新NISA初心者におすすめの本7選|楽天・Amazonで人気の入門書
本書に興味を持たれた方は、ぜひ一度手に取ってみてください。
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