アクティブファンドはインデックスファンドにほとんど勝てていない。
そう聞いて、僕は買うのをやめたことがある。
調べてみたら、信託報酬もインデックスファンドよりずいぶん高かった。
「インデックスファンド」と「アクティブファンド」、投資信託選びで最初につまずくポイントのひとつだと思います。
この記事では、両者の違いを僕自身が調べてわかったことをもとに、初心者の方にもわかりやすく解説します。
インデックスファンドとアクティブファンドの違いとは
ここでは、まず両者の基本的な違いについて解説します。
インデックスファンドとは
インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500、全世界株式指数(オルカン)などの「指数(インデックス)」と同じ値動きを目指す投資信託です。
運用担当者が銘柄を選ぶのではなく、指数を構成する銘柄をそのまま機械的に組み入れる仕組みになっています。
アクティブファンドとは
アクティブファンドは、運用のプロ(ファンドマネージャー)が独自の調査・分析をもとに銘柄を選び、指数(市場平均)を上回るリターンを目指す投資信託です。
「プロが選んでくれるなら安心」というイメージを持ちやすいのですが、実際の成績はどうなのか、次の章で見ていきます。
信託報酬(コスト)の違い
ここでは、両者の運用コストの違いについて解説します。
僕がアクティブファンドをやめた理由のひとつが、まさにこの信託報酬の差でした。
1〜2%程度の差と聞くと小さく感じるかもしれませんが、これは毎年かかり続けるコストです。
たとえば市場全体が年7%で成長したとして、信託報酬が0.1%なら実質リターンは年6.9%、1.5%なら年5.5%になります。
この差を30年間積み重ねると、同じ100万円を投資しても最終的な資産額に大きな開きが生まれます。
りく正直、最初にこの数字を計算したときは驚きました。
「1%くらいの差なら誤差では」と思っていたのですが、複利で長期間積み重なると想像以上に差が開くんですよね。
運用成績の違い(SPIVAのデータから)
ここでは、実際の運用成績の違いについて、客観的なデータをもとに解説します。
アクティブファンドとインデックスの成績比較でよく参照されるのが、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表している「SPIVA(スピーバ)」という調査です。
直近のSPIVA日本スコアカード(2025年末版)によると、日本の大型株を対象としたアクティブファンドのうち、15年間でベンチマーク(指数)に負けたファンドの割合は約8割にのぼります。
なお2025年の1年間だけを見ると、日本の大型株カテゴリーは例外的に過半数のファンドがベンチマークを上回っており、短期では健闘する年もあります。
ただし長期で見ると、多くのアクティブファンドが指数に負けている、という傾向自体は変わりません。
海外株式を対象としたアクティブファンドでは、この差がさらに大きくなる傾向があります。
15年間の年率リターンで見ると、インデックスとの差が3%以上開いているというデータもあり、長期になるほどインデックス優位の傾向がはっきりしてきます。
投資を始める前、僕は「プロが運用するなら市場平均より良い成績になるはず」となんとなく思っていました。
でも調べてみると、現実はまったく逆でした。
なぜアクティブファンドは勝ちにくいのか
ここでは、アクティブファンドが長期でインデックスに勝ちにくい理由を解説します。
- 信託報酬が高いぶん、同じ成績でも手取りのリターンが目減りしてしまう
- 今の金融市場は情報が瞬時に株価へ反映されるため、プロでも「割安な銘柄」を継続的に見つけ続けるのが難しい
- 短期的に勝てても、長期で勝ち続けるファンドを事前に見分けるのは非常に難しい
もちろん、すべてのアクティブファンドがダメというわけではありません。
一部の分野(日本の中小型株など)では健闘しているアクティブファンドもあります。
ただ、初心者のうちから「勝てるアクティブファンドを見分ける」のは、正直かなり難易度が高いと感じています。
初心者にはどちらがおすすめ?
ここでは、これまでの内容を踏まえて、僕自身の考えをお伝えします。
僕自身は、低コストで市場全体に分散投資できるインデックスファンドを中心に据えています。
新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠どちらでも、全世界株式(オルカン)のようなインデックスファンドを選んでおけば、銘柄選びに悩む時間を減らせるのも大きなメリットだと感じています。
オルカンとS&P500どちらを選ぶか迷ったときの話は、オルカンとS&P500どちらを選ぶか迷った理由でも詳しく書いています。
「新NISAで結局どの銘柄を選べばいいの?」という疑問がある方は、新NISAのおすすめ銘柄はインデックスファンド一択?という話もあわせて参考にしてみてください。
S&P500そのものの仕組みについてはS&P500とは?仕組みとオルカンとの違いでまとめています。
もしインデックス投資について、実際のデータや理論的な背景をもっと深く知りたい方は、書籍『インデックス投資は勝者のゲーム』も参考になります。
僕が読んだ感想は『インデックス投資は勝者のゲーム』レビューにまとめています。
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まだ迷っている方は、まず口座だけ開設しておいて、じっくり考えるのもひとつの方法だと思います。
まとめ
インデックスファンドとアクティブファンドの違いをまとめると、以下のようになります。
- インデックスファンドは指数連動・低コスト、アクティブファンドはプロが銘柄選定・高コスト
- 信託報酬はインデックスが年0.05〜0.2%程度、アクティブが年1〜2%程度と大きな差がある
- SPIVAの調査では、長期で見るとアクティブファンドの多くがインデックスに勝てていない
- 初心者には、低コストで分散が効くインデックスファンドから始めるのが選びやすい
僕自身、アクティブファンドを検討していた時期もありましたが、コストとデータを調べたうえで、今はインデックスファンド中心の投資スタイルに落ち着いています。
この記事が、ファンド選びで迷っている方の参考になればうれしいです。








