「複利効果はすごい」とよく聞くけれど、いざ積立を始めてみると、正直なところ最初はあまり実感が湧かないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、複利効果とはそもそもどういう仕組みなのか、そしていつ頃から「増え方が変わってきた」と実感できるようになるのかを、僕自身が積立を続けてきた感覚も交えながらわかりやすく解説します。
複利効果とは?単利との違いをおさらい
まずは複利効果の基本的な仕組みから確認していきます。
単利は「元本」にしか利息がつかない
単利は、最初に投資した元本に対してのみ利息(リターン)がつく計算方法です。
たとえば100万円を年利5%の単利で運用した場合、毎年つく利益は5万円で一定です。
10年たっても、20年たっても、利益は「元本×5%」から変わりません。
複利は「利益」にも利息がつく
一方、複利は元本だけでなく、それまでに得た利益にも次の利息がついていく計算方法です。
先ほどの例で言えば、1年目に得た5万円の利益も、2年目からは運用の対象になります。
そのため2年目の利益は「105万円×5%」で約5万2,500円と、単利より少しだけ多くなります。
この差は最初のうちはごくわずかです。
ですが、この「利益が利益を生む」仕組みが年数を重ねるごとに効いてくるのが複利の特徴です。
複利効果を「実感」できるようになるのはいつ頃か
ここが今回いちばんお伝えしたいポイントです。
最初の数年は「増えている実感」が薄い
複利の計算上、増え方のカーブが目に見えて急になってくるのは、ある程度の年数が経過してからです。
積立を始めたばかりの頃は、月々の入金額に対して運用による増加分がまだ小さく、「増えているのかどうかよくわからない」と感じやすい時期です。
正直、僕自身も積立を始めた最初の1〜2年は、資産の増減が入金額の範囲に埋もれてしまって、複利の効果を実感するというより「淡々と積み立てているだけ」という感覚のほうが強かったです。
目安は「10年前後」からカーブが立ち上がってくる
一般的に、複利のグラフは最初のうちはゆるやかな直線に近く、年数が経つにつれて徐々にカーブが急になっていくと言われています。
利回りの水準にもよりますが、目安として10年前後を過ぎたあたりから、資産全体に占める「運用による増加分」の存在感が大きくなり、増え方の変化に気づきやすくなるとされています。
もちろんこれは相場の状況によって前後しますし、右肩上がりに一直線で増えていくわけではありません。
下落する年もありますが、積立と再投資を続けることで、長期的には複利の効果が積み重なっていく、という考え方です。
複利効果を実感しやすくするために意識したいこと
実感が湧きにくい序盤をどう乗り越えるかについて、僕なりに意識してきたことをまとめます。
①「増えたかどうか」を短期間でジャッジしない
数ヶ月単位で資産の増減を見てしまうと、相場の上下に振り回されて「複利どころではない」という気持ちになりがちです。
僕は基本的に、月次では細かく見ず、半年〜1年単位でどれくらい変化したかを振り返るようにしています。
②途中で引き出さず、そのまま置いておく
複利は「利益を再投資し続ける」ことで効果が積み上がっていく仕組みです。
途中で利益を引き出してしまうと、その分は複利の対象から外れてしまいます。
新NISAのようなつみたて投資であれば、基本的には売却せずに保有を続けることが、複利効果を活かすうえではポイントになります。
③早く始めるほど、複利が働く時間が長くなる
複利効果は「時間」を味方につける仕組みでもあります。
同じ金額を積み立てるにしても、始める時期が早いほど、複利が働く期間が長くなります。
「まとまった金額ができてから始めよう」と思っているうちに時間が過ぎてしまうのは、複利の観点からするともったいないかもしれません。
まとめ
複利効果は、積立を始めてすぐに実感できるものではなく、ある程度の年数をかけてじわじわと効いてくる仕組みです。
序盤で「あまり増えていないかも」と感じても、それは複利のカーブがまだ立ち上がる前の段階というだけかもしれません。
短期間の増減に一喜一憂せず、続けることを意識してみてください。
複利効果を活かすためにまず必要なのは、コツコツ積立を続けられる環境を整えることです。
まだ証券口座を持っていない方は、口座開設の手順を以下の記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。
